CONCEPT Less Effort & Maximize Productivity

25年間のwebデザイナー経験を持つコーダー・デザイナーが、水耕栽培の簡便さに驚き、興味を持ちました。環境のオートメーション管理で豊かな収穫を目指し、2022年にGasbon Metabolismにて初のリモート農場をスタート。Raspberry PiやSwitchbotを使い、遠隔で温度・湿度、給排水の管理を成功させました。アクアポニックスとサンドポニックスを導入し、ティラピアを育てつつ、トマト、大豆、バジルなどの作物を栽培・実験しています。

INTRODUCTION農場の紹介

ゴミ0、水資源の無駄0、
輸入依存度最小限から生まれる安心Peace comes from zero waste, zero waste of water resources,
and minimal dependency on imports

  1. 通常の水耕栽培では発芽にスポンジを使用しますが、当農場では土で発芽させるため、 収穫時には根や茎以外のゴミが出ません。発芽後は水耕栽培や畑・露地栽培への移植が可能なため、 育苗システムやホップの越冬システムとして利用が可能です。 従来の農業では使用されるビニールのマルチなどから、マイクロプラスチックが発生し土壌に混入する可能性がありますが、 当農場で利用しているサンドポニックスでは砂とカルチャーボールのみを使用しているため、心配はありません。
  2. 水は循環していて土壌に流れていくこともなく蒸発した分だけを補充するため、水資源の無駄を極力減らしています。 水質は定期的に検査し、金属が含まれてないこと、窒素・りん・カリウムのバランスが取れていることを確認しています。
  3. 日本は長い間、90%以上の化学肥料を輸入していますが、当農場では魚の排泄物を主な肥料とし、 化学肥料は追加や調整に使用する量は最小限のため、有事の際やこれからの気候変動の中でも、 比較的安定した生産が可能です。

これまでの実績・レポート

TECHNOLOGY様々な水耕栽培の仕組み

水耕栽培 - ハイドロポニックスは、土を使わないで植物を育てる栽培方法で、 通常は配合された化学肥料を水に溶かした肥料水で栽培することで、通常の路地栽培よりも早く大きく成長させることができます。DWC・RDWC(ディープウォーターカルチャー)Ebb & Flow (エッブフロー) NTF (ナチュラルフィルター技術) Aeroponics (エアロポニックス) などが主な肥料水の循環方法で、 肥料自体を有機的な魚の排泄物などにすることでAquaponics (アクアポニックス)、 さらに、魚の排泄物を堆積させて肥料にするSandponics (サンドポニックス)や、 Double Root System (ダブルルートシステム) という、土とアクアポニックスのハイブリッドな手法などがあります。
当施設では、これらの技術をつかって年間を通して野菜を栽培しています。

Tasks農場の課題

研究している課題や挑戦を紹介します。

オートメーションと生産性の効率化

大規模農家の生産性は広い土地や高額な重機により担保されますが、山間部の多い日本では重機を利用することさえ難しい場合があるため、ITオートメーション技術を利用し、1人が作れる生産量の最大化を図りつつ、ドローンやローバーを導入し、日々の労務を減らしたり、モニタリングして正確に状況を把握することで、効率よく作物を健康に管理していく方法を探索中です。

肥料の枯渇と輸入依存

ハイドロポニックスは、人工的につくられる化学肥料を利用するため、りん鉱石の枯渇や、カリウム鉱石の輸入依存、といった問題があり、これらを解決できないとハイドロポニックス農法自体が持続可能なものではありません。そのため、魚の排泄物を利用し、リン鉱石の依存度を減らす方法を実験しています。

ソーラー・地熱などの再エネの利用

現在この施設では達成できていませんが、ソーラーや地熱などをつかい、電力供給にたよることなくポンプなどを稼働させることができると、コストが下がり持続可能性が高くなり、C02を一切排出せずに野菜を作り出すことができます。 ソーラーパネルの導入は現在計画進行中です。

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住所 : 山梨県 北杜市 明野町浅尾新田12 GASBON METABOLISM内

GASBON METABOLISM 営業時間内であれば、自由に見学ください。

* 暑い日は農場内の温度が40度を超える場合がございます。 充分にご自身の健康に配慮して見学ください。 お子様などが長時間滞在すると熱射病などになる可能性もありますのでご配慮ください。

WANTEDサポート求む

一緒にITをつかって農業を盛り上げたいという方、 ドローンやローバーなど作ってみたいという方、 何かをつくって人と共有して楽しみたい方、 モダンな農業システムを体験しながら、 ボランティアとしてサポートしていただけませんか?
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食料自給率の向上と持続可能で豊かな未来を見たい