Aquaponics

アクアポニックス

循環型アクアポニックスは魚の排泄物を含んだ水をゆっくり水路で循環させ、そこにレタスなどの葉物野菜を筏などに浮かべ栽培するのが一般的です。規模や育てる野菜により、サンプといわれるフンなどの固形物を貯める場所をつくり、固形物を分離し、さらにアンモニアを窒素に硝化させるバクテリアの働きで、植物が必要とする窒素が生成されます。 植物は根から窒素を吸収するため、水質の悪化を防ぐことができます。

循環型アクアポニックス

循環型アクアポニックスは魚の排泄物を含んだ水をゆっくり水路で循環させ、そこにレタスなどの葉物野菜を筏(イカダ)などに浮かべ栽培する方法が一般的です。レタスなどの葉物野菜は特に窒素を吸収するため、水が循環して魚の水槽に戻ってくるころには窒素レベルが下がり、きれいな水になることで、そのまま循環し再利用されます。 うまくバランスがとれると、排水することなく魚と植物が同時に育つシステム。 安定させるには、長い水路が必要なため、広い施設で行うと良い。

Pro

  • システムが安定するとすくない排水と電力で運用可能、安定しているシステムだと1年以上水を入れ替えてない場合もあるので、水が少ないエリアでは効果が高い。
  • コンクリートで水路をつくることで、大規模に栽培することが可能

Con

  • 水路をつくるため、水平のある程度広いスペースが必要
  • 3ヶ月ごとに栽培する野菜をかえることが難しいため、年中を通して安定した気候で同じものを育てていく、といったプランが必須。

アクアポニックスで栽培したレタス

分離式アクアポニックス

分離式アクアポニックスは循環させるだけの長い水路が確保できない、葉物以外のトマトなどの果実を育てたい場合などに向いています。 いろいろな野菜を育てるには、水中の肥料濃度を高くする必要があり、魚にとって住みやすくない環境の場合があります。 そういった際は、魚の水槽と植物の水槽をわける分離式という方法があり、魚のフンに大量の酸素を送り込み硝化したものを、定期的にサンドポニックスやエッブフローシステムなどを利用した水槽に投入することで、魚のフンを堆積し利用します。 新たなバクテリアなども発生し、有機的な肥料が作り出されます。

Pro

  • 葉物以外の野菜をアクアポニックスで栽培する場合に最適、分離式とダブルルートシステムを利用すると、十分な収穫量が望める。循環式とは違い、肥料が足りない場合は追肥も可能。

Con

  • 魚のフンを溜めて硝化するスペースが必要
  • 長期間水を換えないため追肥ができるが堆積しやすく、鉄やミネラルなどの追肥は値を図りながら行う必要がある。

アクアポニックスで栽培したトマト

アクアポニックスで栽培したトマト

アクアポニックスで栽培した枝豆、ホップ、ケール

アクアポニックスで栽培した枝豆、ホップ、ケール